【水産物消費の実情】
○全体の約86%が「魚好き」で、中でも60歳以上では「とても好き」が約46%と高い。
○よく食べられる鮮魚ベスト3は、「アジ」「サケ」「サバ」である。
○魚や魚食は「健康によい」「おいしい」「瀬戸の小魚は特に美味しい」という好イメージが多く、「気 持ち悪い」「食べにくい」「調理が難しい」「無駄が多い」等のマイナスイメージは意外と少ない。

【近年の消費動向】
○ここ3年間では、「増加している家庭」が「減少している家庭」に比べ約3倍多くなっている。
○「増加している家庭」は、魚好きの60歳以上よりも、50歳代までの家庭の方が多い。
○60歳以上の家庭では、既に多くの魚を食べており、今以上に増やす余地が少ない可能性大。
○「小学生までの子供のいる家庭」は「いない家庭」に比べ、魚を食べる量が増加傾向にある。
○魚を食べる量が増えた理由は、「健康面・栄養面を考えて」「魚好きになった」である。
○魚を食べる量が減った理由は、「値段が高い」「料理・後片付けが面倒」である。
○50歳代までは、「調理の手間等の不満」があるが、60歳以上の家庭ではほとんどない。

【購入の現状】
○魚を買うときには、「鮮度」「値段」「好み」の順で重視されている。
○魚を1匹のまま購入しているのは、60歳以上では約53%、20歳〜30歳代では約13%。
○タイ1匹を刺身にできるのは、60歳以上は約78%、20歳代では約19%。
○タイを刺身にできる人の約45%が親から習っており、「寿司をつける」という松山の食文化も薄れ つつあるなど、親から子へと受け継がれてきた家庭の味・調理方法・食習慣等の伝承の危機。
【魚料理の増加志向】
○全体の62%が魚を食べる機会を増やしたいと思っており、この傾向は熟年に比べ若年世代ほど顕著であり、また、小学生までの子供のいる家庭の方がいない家庭に比べて多い。
○魚食について、ここ3年間で実際に増えた家庭(38.2%)より、今から増やしたいと感じている家 庭(62%)の方が23.8ポイント高いことから、今後の取組み如何で魚食拡大の可能性大。

【取り組みと可能性】
1. 魚料理教室
・ 全体の約81%が開催していることを知らないものの、約55%が参加したいと考えている
・「魚料理や後片付けが面倒」といった魚食の減少原因を払拭できる可能性がある。
2. 魚購入ポイント事業
・事業へ参加したい人が約55%、実施すれば魚の購入量が増えると感じる人が約56%。
・魚食量が減少している最大理由の「値段が高い」に対し、「お得感」を提供することが可能。
3. 魚食と健康PR
・全体の約95%は「魚食と健康」に関心があり、関心の度合いは高年齢ほど高い。
・魚食と健康効果の具体例を積極的にPRすれば、魚の購入量が増えると感じる人が77%。

【総評】 
 全体として松山市民は魚好きであり、中でも60歳以上は「とても好き」の傾向が強く、既に多くの魚介類を食べていることが推測されることから、現状の水産物の消費を下支えしている世代といえる。
 一方、50歳までの家庭では、「魚食の増加傾向」にあり、「増やしたい意向」が強く、併せて「小学生までの子供がいる家庭」でもその傾向が見受けられることから、今後の消費拡大の鍵を握る世代といえる。
 水産物の消費拡大のためには、「健康PR」と「高値対策」が重要なポイントとなり、併せて「料理や後片付けが面倒」と感じている世代に対しては、「魚調理の基本を講習する料理教室」の開催を通して、「先ずはやってみる」「次第に慣れてくる」「安価で美味しくできる」ことを伝え、広めることが有効と思われる